家族介護の始まり|母が庭で突然倒れた日

2026年5月3日日曜日

日常、介護

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3人の子どもたちがそれぞれ巣立ち、ようやく少しずつ自分の時間を持てるようになっていました。

庭では家庭菜園を楽しみ、季節の花や野菜を育てながら、静かで穏やかな毎日を過ごしていました。

「これからは少し自分のための時間を持てるかもしれない」

そんなふうに思い始めていた頃のことでした。



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紫色のチョウ

10月も終わりに近づき、朝晩は少し肌寒くなり始めていた時期でした。

その日、庭で一匹の小さな紫色のチョウチョを見かけました。

「こんな季節にまだチョウチョがいるんだな」

そう思いながら、しばらくぼんやりと眺めていました。

あの日の光景はなぜか強く記憶に残っています。


今思うと、母はわたしに何かを伝えたくて、チョウチョの姿になって訪れていたのかもしれない…そんな気がしています。


部屋へ戻って少しすると、携帯が鳴りました。

表示されていたのは父の携帯番号でした。

携帯なんかめったに使わない父から何の用だろうと不思議でした。

でも、電話口に出たのは父ではなく、救急隊員の方。


母が庭で倒れ、救急搬送された

「お母さまが庭で倒れ、現在救急搬送しています。クモ膜下出血の疑いがあります」

突然のことで、すぐには意味が理解できませんでした。

救急車を呼んだのは父でした。

父も一緒に救急車へ乗っていましたが、救急隊員の方が、状況説明のために父の携帯を借りて、わたしへ電話をくださったのでした。

そして、この日を境に、わたしたち家族の日常は大きく変わることになります。


元気だった母がクモ膜下出血に

もともと父には心臓の持病があり、腰も悪く、いつもどこか体調の悪い人でした。

一方で母は、これまで大きな病気をしたこともなく、とても元気でした。

毎日8千歩ほど散歩をするのが日課で、その日も庭木の剪定をしていたそうです。

だから何かあるとしたら、父に違いないと家族の誰もが思っていました。


イビキのような音の正体

テレビを見ていた父に、お茶と饅頭を渡し、自分は裏庭で作業を続けていた母。

父は饅頭を食べ、薬を飲むために自分の部屋へ戻りました。

その時、外からイビキのような大きな音が聞こえてきたそうです。

音の主は、倒れていた母でした。

もし父がそのタイミングで部屋へ戻っていなかったら。

もし母が別の場所で作業していたら。

発見はもっと遅れていたかもしれません。

クモ膜下出血は発見までの時間がとても重要だと言われています。  

今振り返ると、本当に紙一重だったのだと思います。


現実が追いつかなかったあの日

救急隊から連絡を受けた時も、わたしにはまだ現実味がありませんでした。

そして、このあと長い介護生活が始まることになるとは

その時はまだ想像すらしていませんでした。

とにかく病院へ急がなければ。

「今日は泊まりになるかもしれない」
「数日は帰れないかもしれない」

そんなことを考えながら、慌てて荷物をまとめ、夫と一緒に車へ乗り込みました。


病院からの電話と90代の父

実家へ向かう車の中で、今度は病院のスタッフの方から電話が入りました。

「今どの辺りですか? あとどれくらいで到着しますか?」

同行していた父もかなり体調が悪そうで、現在ベッドで休んでもらっている。

できるだけ早く来てほしいとのことでした。

90歳を過ぎ、心臓病を抱え、腰も悪い父が、救急車に同乗して付き添っている。

そのこと自体が、わたしには信じられませんでした。

管理人 さくら

管理人 さくら
関東在住のアラカン主婦です。おうちでホッとひと息ついているときに書いているブログです。 にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へにほんブログ村 ライフスタイルブログへ

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